こんにちは。アスレティックトレーナーのヨシキです。
本日で筋肉が太くなる仕組み最終回です。
2回目:筋肉に負荷をかけるとどうなるの?
こちらも是非ご覧ください。
さて、今回は血管の観点から「筋肉を大きくしていく仕組み」について書いていきます。
私は2020年3月まで都内の病院で心臓や血管に特化したリハビリテーションの専門家としても活動しておりました。
そこでは老若男女問わず数万人以上の方々の運動面をサポートさせていただきました。
病院での経験についてはこちらのブログをご覧ください。(個人ブログに飛びます)
では早速本題に入りますが、筋肉と血管ってどのような影響があるのかご存知でしょうか。
血管から分泌される物質の効果
筋トレを行ったことのある方なら一度は筋肉がパンパンに張る状態(パンプアップ)を経験したことがあるのではないでしょうか?
このとき筋肉は一時的な低酸素状態になっており、血管内皮細胞から一酸化窒素( エヌオー:NO)を産生します。
一酸化窒素は血管内皮細胞から産生されているため、血管の柔軟性を高めることで「動脈硬化の改善」にも効果があるとされています。
そして一酸化窒素の作用によりサテライト細胞の増殖を促させ筋肥大を引き起こします。
また、低酸素状態(パンプアップ)は、成長ホルモンやサイトカインなどを分泌させる働きがあることも知られています。
低酸素状態により一時的に血流が遮断され血中乳酸濃度も高まります。
注)乳酸は疲労物質ではありません🙅♂️
血中の乳酸濃度が高まることにより脳からの指令で成長ホルモンが分泌され「アンチエイジング」に効果があると知られています。
主なアンチエイジング効果
- 筋肉の合成促進・分解抑制
- 血管年齢の若返り
- 脂質・糖代謝の是
- 記憶力向上
- 抑うつ効果
- 免疫機能改善
- 骨代謝の改善 など
これらのことから筋トレを行うことにより見た目だけの変化ではなく、身体の中身から健康的に変わることができるため、専門家と相談しながらあなたの目的にあった筋トレを行っていきましょう!