筋肉が筋肥大する3要素(ヨシキ)


こんにちは。アスレティックトレーナーのヨシキです。

筋肉が大きくなる要素について書いていきます。

筋トレをしている中で大きく3つの要素が筋肥大に寄与していると言われています。

  1. メカニカルテンション
  2. 筋損傷
  3. 代謝ストレス

それぞれ解説していきます。

メカニカルテンション

メカニカルテンション(力学的張力)は、筋肉が収縮したり、伸ばされた際に生ずる力学的な負荷です。

特に伸ばされる負荷(エキセントリック収縮)は筋肥大を生じやすいとされています。

また筋肥大は主に速筋線維(白筋)に起こりやすいのですが、同じようなトレーニングを続けると筋肥大が起こりにくくなることも分かっています。

速筋線維は瞬発力を出す筋線維タイプになるので筋肥大は速筋線維の多い人に見られます。

力学的な負荷が化学的な反応に転換され、筋線維タイプとサテライト細胞に細胞レベルでの反応が生じると言われています。

一方、遅筋線維(赤筋)は持久力を発揮する筋肉としても知られています。

赤い理由は酸素を運搬する赤血球が多く含まれているからです。

筋損傷

筋肉の損傷があると、免疫機能が働き、サテライト細胞の増殖と分化を調整するインスリン様成長因子1(IGF-1)などが働きます。

損傷を受けた筋線維へ神経が作用し、サテライト細胞を活性化させる可能性もあります。

代謝ストレス

自重でゆっくりとした動作で行う筋トレは一時的な低酸素状態を引き起こし血流が制限されることで血中乳酸濃度が上昇します。

これにより筋肉が酸性化し、成長ホルモンなどが活性化していきます。

そして筋細胞の核が増殖して、筋肥大が起こるとされています。

これらの要素を理解した上で筋トレを行うと効率よく筋肥大の効果を引き出すことができます。